黒鯛は神戸でよく獲れる魚で、別名チヌ。銀黒色をしており、マダイに比べて胸ビレが大きく、口が突き出ているのが特徴。ほのかな甘みとコリコリした歯ごたえのある白身魚で、11月頃から真冬にかけて脂が乗って美味しくなる。大きくなれば1匹約1.5kgまで成長する。
神戸の海底の泥地で栄養豊富なエサを食べて育つ新鮮な黒鯛を地元神戸の皆さんに届けたい
小学生の頃から漁師に興味はありましたが、先に漁師になった高校の友人から声をかけてもらって漁師になりました。最初は、いかなごやちりめんの漁をしていましたが、20歳からは底曳網漁を行っています。
漁師は身体が資本の仕事。まだまだ神戸の海で漁を続けられるように、休みの日には山に登ったりして体力づくりをしています。
神戸に漁師がいること自体知られていないことや、クオリティが高く美味しい魚介類が獲れていても、「神戸=魚」というイメージはまだまだ浸透しておらず、神戸の海や漁港での私たちの仕事が認知されていないと感じています。
栄養豊富な神戸の海が美味しい黒鯛を育む
また、自分たちが獲った魚介類が、神戸産ブランドとして流通できる形をまだまだ確立できていないことにも、歯がゆさを覚えることもあります。こういった課題を解決していくには、きっともうしばらく時間がかかることだと思います。
まずは、もっと地元神戸の方に神戸の海は豊かな漁場であること、私たちが獲っている魚や、私たち漁師のことを知ってもらえるようにアピールしていくことが一番大切なことだと考えています。「神戸産」としてのブランドイメージがしっかりと根付き、神戸で獲れた魚を多くの方にお届けできるようになれば嬉しいです。