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ハモ
Episode 09

ハモ

底曳漁師 / 幸内 義宜

夏の風物詩として関西では馴染み深いハモ。実は、夏だけでなく晩秋のハモは「名残鱧(なごりはも)」と呼ばれ、産卵後の冬に備え、肥えて脂が乗った状態で旨みが濃く美味しい。神戸産ハモは明石海峡の激流の中で育つことにより、身が締まりコシのある食感になる。

夏と秋が旬のハモ漁は袋状の網を海底まで下ろして船で引っ張る「底曳網漁」

長年のキャリアで培った経験。

長年のキャリアで培った経験。

18歳から叔父の後を継いで、神戸の海で40年漁師をしています。一人で夕方から漁に出て、長い場合は戻りが朝になることも。朝から漁に行くこともありますが、夜の方が魚はたくさん獲れます。長年の漁師の勘で獲るポイントを決めることがほとんどですが、神戸空港のエリアは海底が泥地のため、魚が好むエサが豊富なので、そこから狙うことも多いです。

次世代へ受け継いでいく仕事

次世代へ受け継いでいく仕事

東須磨のエリアは、若い漁師が増えてきています。一人前になるためには約3~8年の修行が必要なのでそこがハードルですが、若い世代の人たちが漁師を目指してくれるのは頼もしいですし、期待しています。

「神戸産」であることの価値

「神戸産」であることの価値

神戸産のハモは、脂が乗っていてとても美味しいので、是非地元神戸の方々にもっと食べてもらいたいです。

頭が小さく首周りが太いのが美味しいハモの特徴

漁師の仕事は単純明快で、「魚を獲って、売る」。通常、その先のことは情報が入らないと分からないことですし、新鮮な魚介類を漁獲して市場へ卸すことだけが仕事と思っていました。でも、これだけではきっと良い循環になっていかないと考える機会が最近増えてきました。

地元で獲れた新鮮な魚を地元の方が気軽に食べられるように、神戸産というブランドに価値を付けていきたいです。そして自分が獲った魚がどこに売られ、例えばどこの飲食店やご家庭でどのように食べられるのかということを知ることができるとしたら、それほど漁師冥利に尽きることはありません。

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