料理教室CandC
料理インストラクター
CandC代表 Tommy(富松 大智)
|7年目を迎える料理教室CandCの特徴を教えてください。
2015年3月東灘区岡本にオープンして、今年で7年目を迎えます。これから料理を始めようと思っている方、独学で伸び悩んでいる方が基礎を学び直したい方をはじめ、開業希望の方へのマンツーマンのクラスなども行っています。
色々な料理を教えていますが、教室で習ったことを日常でまた作ろうと思って再現してもらえることが重要だと思っています。また、日常に寄り添うために、地元のスーパーで手に入る食材を使ってレシピを考えることを意識しています。
岡本という土地柄もあるかもしれませんが、来られる生徒の方も食に対して意識が高い方が多いと感じています。
|Tommyさんが料理を教える道に進まれたきっかけを教えてください。
昔から自分で何かを作りたいという気持ちはあり、その中でも料理を作ることがとても好きでした。そして、どうせなら「好きなことを仕事したい」という強い思いから、働きながら実践を重ねて十分な経験とスキルを身に着けられるようにレストランでしっかりと修業をしました。
シェフとして修業をしていた時期に、料理を教えることに関連した講演をする機会が何度かありました。そのことがきっかけとなり厨房で料理を作り続けるよりも、対面で調理の指導をしたり、料理の魅力を伝えたりする方が自分には向いていると気づきました。それが料理教室を開業したきっかけで現在に至ります。
レストランでシェフをしていた時は、自分自身で好きなように発想してお皿の上で表現することができていたと思います。一方、料理教室で求められていることは、私を通して生徒が習ったことを、生徒自ら自宅で実際に再現できるかどうかというところだと思います。そういった意味では、料理をお客様に提供することと、生徒に料理の面白さや基礎を伝えるという大きな違いがある中、最初の2年くらいは自分のやり方を貫いていたので、その再現率は低かったと思います。その後、周りからの意見を素直に取り入れ、指導方法や生徒へのアプローチの仕方をブラッシュアップしていったことで、現在では生徒は学んだことを高いレベルで自宅でも再現できるようになってきました。生徒からその報告をもらう度に私も大変嬉しく思っています。
|料理教室では、神戸産食材を使用されたクラスはありましたか?
レシピを考える時に、積極的に食材の特徴や旬の食材を取り入れています。更に生徒の皆さんが家に帰って料理を行っていただけるように手に入れやすい食材ということも考えています。
神戸という地域にこだわったことも行っていきたいと思いながらも、神戸産食材を使用する機会は手に入りやすさから考えると実際に使用することがあまりありませんでした。
今回神戸市の事業に参加することで、今後は仕入れ面でのサポートやご紹介もしっかりとして頂けるので、今後はもっと積極的に神戸産食材を取り入れることができそうですし、楽しみです。
|その神戸市の事業に参加され、神戸産食材を使ったレッスンを開催していただける理由をお聞かせください。
最初にお話しをいただいた時に、直感的に面白そうだと興味を持ったこと、そして何より素朴に神戸産食材について知りたいと思ったからです。神戸産食材がどこで購入できるか知らない状態からミーティングを重ねていくにつれ、仕入れ先のルートも確立することができました。そのことで、今は生徒に神戸産食材について購入できる場所や流通のことも伝えられるようになったので、自宅で料理する時にも困らないようにサポートすることができます。私にとっても生徒にとっても今回の取り組みは、神戸産食材が身近にあるということを知る本当に貴重な機会になったと思います。料理の技術、方法や知識だけでなく、自分たちの住んでいる街の食材のことを幅広く色々な視点で学んで伝えていきたいと心から感じています。
今回のレッスンのメニューには、神戸産食材は神戸黒鯛、じゃがいも、ほうれん草、玉ねぎ、にんにくを使う予定です。
レッスンに神戸産食材を取り入れることによって、生徒がご家族や友人などに神戸産食材の魅力を伝えていってくれたら、少しずつ認知は上がりこれからもっと身近な存在になっていくでしょう。
[11月12日のコラボクッキングクラスで作る神戸産食材を使ったメニュー]
・神戸産黒鯛のガレットタルティーノ サワークリームを添えて
・ほうれん草と玉ねぎのビネグレットバターソテー
・ガーリックトースト
|食育に関して取り組んでおられることはありますか?
とても興味がある分野です。食べ物が自分の身体を作るということや、精神的な安定も毎日の食事から生まれることだと私自身も体感しています。今の社会は共働きの親御さんも多く、コンビニで簡単に食べ物が買えるので偏ることを避けるのは至難の業になってきています。
生徒の中には主婦の方もおられて、「私の作る料理が美味しくないから子供や旦那が食べてくれない」と、基礎を学びに来られる方もおられます。また、親子でのプライベートレッスンも行っています。忙しい日常の中で休みの日や仕事帰りに、料理を学びながら親子の大切な時間を持ち、「一緒に料理を作って一緒に食べる」というコミュニケーションを料理教室で行うということも、現代社会のニーズに対応できているC&Cならではの1つのスタイルではないかと考えています。
|今後のスクールとしての目標は?
CandC料理教室の7年間の経験から、料理を作る楽しさをどのように伝えたらよいか分かってきました。今後はさらに多くの方に料理を作る楽しさを発信していきたいと思っています。食に対して意識が高い方だけでなく、CandCに通ってくれている生徒や地元の方々が、気軽にそしてある意味当たり前に神戸産食材を購入できる街になっていけばいいなと思います。これを機会に神戸産食材の魅力を継続して発信していきます。
HP: https://cooking-cc.com/
Instagram: https://www.instagram.com/tommy1192candc/