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神戸食材魅力発信~神戸産なまこ~

神戸産なまこ×大雄丸

神戸の海で「なまこ」が漁獲されていることをご存じでしょうか。


なまこは海底をゆっくりと這う、不活発な生き物です。テトラポットやブロック周辺から浅瀬にかけて生息しています。沖合にも生息しますが、水深が深く事故のリスクが高いため、神戸では主に浅瀬で漁が行われています。

神戸のなまこ漁は、潜水服を着用し、海底約10メートルまで潜って手で一つひとつ掴み取る「潜水漁」。
冬の海の中で行われる、まさに命がけの漁です。

漁期は12月から4月までの許認可制。潜り手には船上からエアホースで空気が送られ、そのホースはまさに“命綱”。

船は潜り手に並走しながら、潮や風の影響を読み取り、ホースが絡まないよう慎重に操縦されます。高い技術と集中力が求められる仕事です。

1日の水揚げ量は、多い日で400〜500kg、平均でも約200kg。

水揚げされたなまこは「ドマル」と呼ばれる黒いカゴに入れ、海中に沈めて泥や砂を吐かせます。これにより臭みが抜け、身が引き締まった高品質な状態へと仕上がります。

なまこは海底の砂や泥を取り込み、その中のプランクトンを栄養にしています。その過程で海底の堆積物を浄化し、水質や土壌の改善にも寄与する存在とも言われています。

さらにその場で選別・出荷作業まで、すべて人の手で行われます。

国内で一般的に流通しているのは「赤なまこ」。酢の物として知られる“なまこ酢”で親しまれ、特に12月〜1月に多く水揚げされます。

やわらかさの中にコリコリとした歯ごたえがあり、冬の珍味として人気です。

一方で「青なまこ」は赤なまこに比べて食感が硬く、国内では流通が少ないものの、中国など海外では乾燥なまことして高級食材として扱われています。

しかし近年では、主要輸出先である中国との輸出規制などの影響により価格が急落。さらに一部では安値での取引もあり、漁業の継続が懸念されています。

神戸のなまこは、全国でも有数の漁獲量を誇りますが、その多くが海外向けに消費されているのが現状です。

だからこそ漁業者は語ります。
「この過酷な漁の価値も含めて、国内でももっと知ってほしい。地元で消費される仕組みをつくり、持続可能な漁業につなげたい」と。
瀬戸内の潮流にもまれて育った神戸のなまこは、栄養価が高く、疲労回復や健康維持にも期待される食材です。
神戸で、潜って一つひとつ獲られていること。
そして、驚くほど美味しく、体にも良いこと。
この“知られざる神戸の恵み”を、ぜひ多くの方に知っていただきたいと思います。
神戸の海で獲れるなまこに、ぜひご注目ください!

大雄丸 ECサイト
https://poke-m.com/producers/297099