神戸市北区にある二郎(にろう)地区でいちごの栽培に日々向き合う坂元さん夫婦は、新規就農から3年目を迎えました。
坂元さん夫婦は、いちごの美味しさや栽培過程の魅力を多くの人に知ってもらいたいという思いから、農作業を手伝う「援農」という形で農業体験の場を提供する取り組みを行っています。
この活動は、農業の楽しさや大変さを自然に知ることができるだけでなく、いちごの美味しさが、農家の方々の日々の取り組みや丹精込めた栽培によるものであることを実感させてくれます。
その日々の姿勢を目の当たりにすることで、美味しいいちごを食べられることへの感謝の気持ちが自然と生まれ、思いが循環していくことを感じられる取り組みです。
いちご農家にとって、「植え付け」は大切に育ててきた苗を畑に植える、特別な作業です。そのため「植え付け祭り」と題し、数日間にわたって行われるほど重要な作業の時間となっています。
この作業は、植物が花を作る準備ができているか(花芽分化(かがぶんか))を顕微鏡で慎重に確認する(花芽検鏡(かがけんきょう))工程を経て、9月頃に行われます。
いちご栽培を左右する大切な工程であり、気持ちの引き締まる瞬間でもあります。
数日間開催された「植え付け祭り」。
取材日には、YanYanFARMのいちごを使用しているケーキ屋さん
https://www.instagram.com/patisserie_saintan/
ジェラート屋さん
https://www.instagram.com/gelateria_rintocco/
いちごを使用した教室を開催予定のクッキング教室の先生とお子さん
https://www.instagram.com/sakamoto_kitchen_studio_kobe/
有機農業を学ばれている方々などが大集結。
植え付けが終わり、順調に成長すると脇芽やランナーというツルがたくさん出てくるので、バランスよく間引いていちごの負担を軽減させます。
栄養が分散しないように、摘花も行います。
ミツバチの力も借りながら、毎日、地道な手作業をコツコツ。
いちご栽培は毎年異なる気候や天候に影響されるため、一筋縄ではいきません。それでも日々試行錯誤を重ねながら、美味しいいちごを育てるために地道な努力を続けます。
ついに収穫の時期を迎え、甘い香りがビニールハウスいっぱいに広がります。
いちごの収穫は早朝から始まります。1粒1粒丁寧に。
1つの苗から大粒の実は数粒しか採れません。
大きく育てるため摘花をして栄養が分散しない工夫をしています。
時間をかけて大きくなっていくため、大きないちごほど美味しさがたっぷり詰まっています!
収穫した朝摘みのいちごが購入できる場所は
農協市場館 農野花 (不定期)
https://www.instagram.com/nonohana.jarokko/
道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢
ファームサーカスマルシェ(不定期)
https://www.instagram.com/fruitflowerpark.kobe/
直売所での今年度の販売は未定。インスタグラムで情報確認を!
https://www.instagram.com/yanyanfarm15/
ファームの母屋の天井にはつばめの巣がたくさん。
YanYanFARMロゴマークにはつばめが描かれています。つばめが巣だった場所に戻ってまた巣を作るようにYanYanFARMのいちごを食べていただいた方に、「また食べたいな」と思ってもらえたらという願いが込められています。
11月末頃から始まるいちごの収穫は、翌年の5月頃まで続きます。この期間、いちごはどんどん美味しさを増し、冬のいちごは特に絶品です。季節ごとに変化する味わいを食べ比べてみるのもおすすめです!
YanYanFARMでは、これから二郎いちごの紅ほっぺや章姫を収穫。春には、どこか懐かしい甘酸っぱい味わいが特徴の希少な品種、宝交早生(ほうこうわせ)を収穫予定。それぞれの季節で異なるいちごの魅力を存分に味わってみてください!
YanYanFARM
https://www.instagram.com/yanyanfarm15/
神戸市北区有野町二郎373
二郎いちご直売所17番
▼いちごの関連記事はこちら
https://farmsandsea.net/product/1520