神戸の農水産物をみんなに知ってもらう・使ってもらうfarms and seaぱくまるプロジェクト。その中の1つ、昨年度行われた新ご当地メニュー開発コンテストで誕生した 「神戸産黒鯛の春巻き」。本年度は老舗の中華料理店の南京町・劉家荘さんプロデュースで神戸産黒鯛の春巻きが新たに生まれ、劉家荘さんや神戸市内の飲食店さんをはじめ様々なところで販売を開始しています。
そして今度は何と、数多くのコンテストで受賞経験のある東京で大人気のベーカリーさんとコラボし、今までにない新感覚の神戸産黒鯛を使った春巻きパンを開発、現在連日売り切れになるほど好評で東京のパン好きを虜にしているとのこと。
「神戸産黒鯛」と「東京のベーカリーさん」。一見つながりがなさそうな組み合わせですが、神戸愛にあふれている「本郷ベーカリー」さんに詳しくお話をお伺いしました。
左:オーナーの天野さん 右:シェフの原田さん
今回コラボすることになったきっかけを教えてください。
天野オーナー:
私たちはイタリアンレストランを経営しているのですが、コロナ渦がきっかけでベーカリーの事業を開始しました。パン職人の師匠の元での厳しい製パンの修行を経て店舗を開店させることができました。そして今はありがたいことに多くのお客様に愛されるお店に成長させて頂いています。
そんな中で、いつも心の中にあったのが、パンの聖地として名高い「神戸」の存在だったのです。私をはじめ、パンの仕事に携わるものにとって神戸は本当に特別な場所。そういう気持ちから神戸のパン屋さんを巡りたいと思い時間を作って神戸を訪れました。いろいろなパン屋さんを回ったのですが、何よりもパン屋さんの数とクオリティーの高さに圧倒されました。そして、イスズベーカリーさんに入ってパンを眺めていたときに目に入ったのが、神戸産黒鯛と神戸産野菜を使った「神戸なかよしサンド」だったのです。
すてきな出会いですね。食べてみていかがでしたか?
天野オーナー:
パンと黒鯛のフライ、フリルレタス、海苔のバランスが絶妙でした。地元食材をふんだんに使った地元愛に満ちたパンに心打たれました。
パン好きの神戸の皆さんが幸せそうな顔でパンを選んでおられたのもとっても印象的でした。
すでにご縁があったのですね。
天野オーナー:
そうなんです。その後、大丸神戸店さんを紹介していただく機会があり、「東京味巡り」という催事に出店することになりました。催事ではパンのフェスで金賞を受賞した「カレーパンの王様」を揚げたてでご提供したところ、嬉しいことに神戸のパン好きの方にたくさんご購入いただきました。さらに期間中、多くの方に再来店していただけたことには正直驚きを隠せませんでした。このパンの聖地「神戸」で私たちのパンを好きでリピートしてくださった!そのことが何よりも思い出深かったです。
そこからコラボへ至っていくわけですね。
天野オーナー:
はい!大丸神戸店さんの出店がきっかけで、このコラボの機会に至ったので、いろいろな縁で神戸とつながっているんだなと感じています。
今回のコラボ商品「奇跡の春巻きパン」についてお聞かせください。
天野オーナー:
神戸の新ご当地メニューとして「神戸産黒鯛の春巻き」が神戸・南京町の老舗中華料理店さんが開発され販売されていることは聞いていましたし、ウェブやSNSでいろいろと目にもしていました。とっても魅力的な春巻きでしたので、私たちベーカリーとしても、この「神戸産黒鯛の春巻き」というコンセプトを保ちながら面白いパンを作りたい、みなさんの記憶に残るものを作りたいと考えました。
開発にはおじかんがかかりましたか?苦労話などありましたらお聞かせください。
原田シェフ:
そうですね、「春巻き」と「パン」という、包む素材を2種類同時に使うのは正直初めてでしたので、春巻きでもなく、パンでもない新感覚の味を目指しました。実際数えきれないくらい試作を行いました(笑)
天野オーナー:
コンセプトは、「カリッ、フワッ、ジュワ~」です!
一番外側の春巻きの皮を食べて瞬間の「カリッ」としたクリスピー感、その次の層のパンの「フワッ」としたもちふわ感。そして神戸産黒鯛の「ジュワ~」と口に広がるジューシー感。この3つの食感を出すのに苦労しました。
お話しを聞くだけでおいしさが伝わってきますね!神戸産黒鯛は使用してみていかがでしたか?
天野オーナー:
東京では黒鯛は比較的に日常的に食べる馴染みのある魚なのですが、関西・神戸エリアではほとんど食卓に上がることがないと聞いていました。実際に神戸産黒鯛を使ってみて鮮度の高さ、身の締まり具合、味、どれをとってもレベルが非常に高く、こんなにおいしくかつリーズナブルなお魚を神戸の皆さんが召し上がる機会がないことにびっくりしています。
原田シェフ:
特に神戸産黒鯛の素材の味を最大限生かすための具材にもこだわりました。
天野オーナー:
それと、太さにも細心の注意を払いました。食べやすい太さになるまで何種類も作ってスタッフみんなで食べてみてこのサイズに決定しました。
さらに揚げる時間もかなり重要で、コンセプトである「カリッ、フワッ、ジュワ~」になるベストな温度と揚げ時間を精査して絶妙なきつね色に仕上げることで完成させました。
こんな素敵な想いの詰まった本郷ベーカリーさんの「奇跡の春巻きパン」。2月1日より本郷ベーカリー本店で販売されていますが、東京の方の反応はいかがですか?
原田シェフ:
本郷ベーカリーでは、「今月の限定パン」という形で月ごとに特別にピックアップした新アイテム1品を販売しています。そして今月2月のおすすめパンに「奇跡の春巻きパン」を選び、お客様にご提供しています。実はこの「奇跡の春巻きパン」、これまでに販売してきた今月の限定パンの中で1番の売れ行きで、しかも通常の2倍近くの数が売れているんです。
天野オーナー:
今までにない食感と味でリピーターの方も多く、ありがたいことに連日売り切れになっています。
それはとっても嬉しいです!東京のパン好きを射止めたこの「奇跡の春巻きパン」、残念ながら現在は東京でしか販売しておられないんですよね?
天野オーナー:
それがまたご縁がありまして、来月3月に大丸神戸店で開催される神戸市(こうべいち)で販売させて頂くことが決定しております!
本当に神戸とのご縁は続いていますね!神戸の皆さんにもぜひこの新感覚の味を体感して欲しいですね!
それでは最後になりますが、神戸の皆さんにメッセージをお願いします。
原田シェフ:
神戸とのご縁があって創った「神戸産黒鯛を使った奇跡の春巻きパン」を来月神戸にお届けいたします。是非皆さん神戸市(こうべいち)にお越しいただいて召し上がってください。
天野オーナー:
僕にとって神戸は特別な街です。こういった形で神戸の食材を多くの人に知っていただく機会のお手伝いができることを光栄に思います。東京にお越しの際は是非本郷ベーカリーにお立ち寄りください。
天野オーナー、原田シェフ、今日は本当にありがとうございました。
【本郷ベーカリー】
本郷ベーカリー本店
03-6801-8755
〒113-0033 東京都文京区本郷2-26-11
営業時間 9:00~20:00
Website: https://hongobakery.com/
Instagram: https://www.instagram.com/hongobakery
木更津ファクトリー
0438-40-4222
〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2-2-3
パークハウスかずさ1F(かずさアカデミアパーク内)
営業時間10:00~17:00
Website: https://hongobakery.com/
Instagram: https://www.instagram.com/hongo.kisarazu.factory/
【お知らせ(パンのフェス2025)】
3日間で10万人以上が来場される日本最大のパンフェスティバル、パンのフェス2025が3月7日~9日まで横浜赤レンガ倉庫で開催されます。本郷ベーカリーさんは、昨年「カレーパンの王様」で金賞を受賞され、今年は最高賞のグランプリを目指しエントリーされています。東京方面へお出かけの際は是非お立ち寄りください。
パンのフェス2025 公式 HP: https://pannofes.jp/event/pannofes2025/
【大丸・神戸市(こうべいち)情報】
地元兵庫・神戸の味と雑貨とカルチャーが、大集合!
第10回目を迎える神戸市(こうべいち)が3月末に開催決定!
この本郷ベーカリーの「神戸産黒鯛を使った奇跡の春巻きパン」が神戸で味わえるのは、この神戸市(こうべいち)限定です。
是非、この機会にお召し上がりください!
開催場所:大丸神戸店
3月19日(水)~25日(火)
9階イベントホール
https://www.daimaru.co.jp/kobe/
https://www.daimaru.co.jp/kobe/topics/20250303_kobeichi.html