神戸産いちじくは、兵庫県下で最大の生産量を誇る。朝採れの完熟したいちじくを収穫された日に味わえるのは地元神戸ならでは。8月下旬から10月頃に旬を迎え、果肉は柔らかく瑞々しい。いちじくの木は植え付けから2~3年で実を付け、環境や天候に左右されにくく育てやすい。
いちじくは追熟しないので、ギリギリまで熟したものを収穫しています
親の代から20~30年いちじくを栽培しています。神戸産いちじくの魅力は、完熟した一番美味しい状態のいちじくを、すぐに近隣エリアへ出荷することが可能という点です。地元神戸で地産地消されるいちじくだからこそ、他の地域では味わえない柔らかさと旨味を堪能できます。
地元神戸でしか味わえない、瑞々しい朝採れの完熟いちじく
いちじくは追熟しないので、採れたてが一番美味しいです。完熟になるまで育てたいちじくを、鮮度を保ったままお届けするため、流通量が限られているのも現状です。人気の高まりに応じて需要も増えてきています。もっと多くの方に知ってもらい食べていただける機会が増えるように、いちじくの木を新しく植え、育てています。
神戸産いちじくは、現在ではパン屋やスイーツ店などで話題になっています。これまで多くの人に知ってもらうため、実際に様々な取り組みをしてきました。その時に感じたのは、取り組みの中心となる人や組織が確立しないと、どうしても人と人との交流が続かず、商品の流通を広げるのが難しいということでした。神戸産の農作物の魅力を多くの人に知ってもらい、食べていただくには、生産から出荷、流通、消費に至るすべての過程に携わっている「人同士の繋がり」が欠かせないことなのです。
いちじく生産者は西区で約60名、この岩岡地域では約40名います。果樹であるいちじくの実を収穫するためには、木を育てることから始まります。最初の数か月間でいちじくが収穫できるのではありません。植え付けから2~3年かけて、まずいちじくの木を育てます。じっくり腰を据えて実を収穫するまで、コツコツ継続する根気強さが必要です。
それでもいちじくを育て始める新規就農者も多くいます。また、いちじくの木が育つまでには時間を要するので、すでに立派に育っているいちじくの木を借りて栽培技術を学びながら、自分のいちじくの木を育てるという方法もあります。私達いちじく生産者は、神戸産のいちじくを育てていることに誇りを持っています。そして、今後もこの美味しい神戸産いちじくを多くの人に届け続けていきます。